mille baisers(ミルベゼ)はヴァイオリン横山千晶とギター小久保徳道からなるバンドである。
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2人だけでの活動が多いが、時折ゲストミュージシャンを加えてのライブも行っている。
5月26日(日)に、彼らのホームグラウンドの一つである「渋谷Living Room Cafe」にて、ミルベゼとしては初、ドラマーを入れた編成のライブが企画され、大変嬉しいことにそこに声を掛けていただいたのが今年2019年の初頭。
他のゲストミュージシャンはもう何度もミルベゼとコラボレーションを行なっており、僕がその現場に突然放り込まれると、周りとの経験の差が表面化してしまうリスクもある。そこで新人研修制度が適用され、4月15日に、これも彼らのホームグラウンドである「月のはなれ」にて、ミルベゼと小山田和正(percussion)のライブも行われる運びとなった。
(抜け目がないですね。)

ということで、開催された「ミルベゼと小山田くん」ライブ
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リハーサルの段階から「全く違和感がない」との評を賜り、これまた嬉しい限りでした。(3ステージ18曲、全部覚える勢いで臨みました。)
偶然にも月のはなれでのステージは、ミルベゼファン多数来訪のこともあり、大変な盛り上がりを見せ、まさかの次の日のライブまでお誘いいただくという結果になりました。
(結局その週は、僕のスケジュールが詰まっていなかったこともあり、1週間のうち4日間も演奏を共にすることになりました。)
本当に演奏家冥利につきます。ありがとうございます。
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とは言え、件のミルベゼ週間はパーカッションでの参加。5/26はドラマーとして参加ということで、ある種のプレッシャーは感じています。(リズムセクションのお相手は名手 鳥越啓介さんということもあります。)
パーカッションの方が良かったよね、という風にならぬよう、ミルベゼ2人の元々の音を最大限活かしつつ、シンプルな演奏を心がけます。

冒頭で「バンド」という表現を使いました。バイオリンとギターの「デュオ」でも「ユニット」でもなく、僕は敢えて「バンド」という表現を用いたいと思っています。
最近の流行りの言葉を引用させてもらえば、ミルベゼは「エモい」のであります。「エモい」というのは「エモーショナルである」ということであり、血が滾るということであります。
ミルベゼの素晴らしいところはそういうところにあります。

ギターのこくぼー(小久保徳道)は元々8,9年来の知り合いでしたが、バイオリンの横山千晶はここ最近(ソノダバンド解散後)の知り合いでありました。こくぼーがバイオリ二ストと2人で活動を始めたぞ、ということは認知してはいたのですが、ライブは見たことがない、という状況が続きました。
ある時、件の「月のはなれ」でキーボード南部勇木氏と演奏をしていた時、お客さんとして現れた横山千晶と意気投合。元ソノダバンド熱田哲氏との繋がりのことも聞く。初対面から「酒呑み」然とした立ち振る舞いから、「この人はどんなバイオリンを弾くのだろう」とめちゃくちゃ気になり、ライブに足を運ぶようになりました。
「どんなバイオリンなのだ?」と気になっていた横山千晶は、他に類を見ないほど楽しそうに楽器を演奏する人なのでありました。
いつかは共演しよう、と約束をし、おそらく2年ほど時が経過。とうとう共演が実現するはこびとなりました。

彼らの本当に素晴らしいところは、そのエモーショナルな部分がお客さんはもちろん共演者にも分かりやすく伝わるところ。それを持ってして、僕は彼らを「バンド」と呼びたいのです。

最大限の準備をして、5/26に臨むつもりです。
彼らのエモーションを増幅するような演奏をしたいと思います。
是非、ライブに足をお運びください。
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