ベーシストのサノこと佐野俊介さまが、何故だか大好きなシンバルがあります。
俺がそのシンバルを持っていくと、「やる気が出る!」などと言って興奮した様子を見せます。

やたら黒光りしてて、表面はなんの凹凸もなく、重量も他のシンバルの2倍近くあり、
妙な存在感を放っているコイツ。

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圧倒的にメタリックなスペックなのですが、
実はコレ、Jazz Greatであるジャック・ディジョネット(Jack DeJohnnette)氏のかつてのシグネイチャーシンバル。
ディジョネットさんは、全体的に整理された音を好む方で、このシグネイチャーモデルの22インチというサイズのものは、特に音の伸びが無く、きわめて特異な音です。
その分、音の粒立ちはとても綺麗に出るという特徴があります。 

…言葉だけで説明してもどうにもならないので、普通のシンバルとの比較動画を撮ってみました!



見た目の異様な存在感と、異様な残響の少なさ、粒立ちを感じていただけると思います!



以前は、この特異な音を狭い会場で使う気持ちになれなかったのですが、
最近コントロール力がついたのか、リハーサルで使ったところ良い感じでした。

最近またスティックの持ち方を改善しようとしていて、実使用にも効果が見られ始めている状況です!
指の使い方、ポジション一つで全く音が変わる、意外に奥ゆかしいドラムという楽器。楽しい。