実はトルコって、ドラマーには馴染み深いお国だったりします。

これとか。
CA391344_1

↑は以前よく使ってたシンバル君。そのまんま、"ISTANBUL" というメーカーのシンバルです。もちろん made in Turkey それもハンドメイドです。
ハンドメイド、ということは、良く言えば1枚1枚に個性がある。悪く言うと当たり外れがある、ということです。楽器なので、ちょっとしたことで音は変わるんですね。
とは言え、ハンドメイドシンバルの良い個体の音は、非常にエネルギーに溢れています。なので、楽器屋の店頭に置いてあると片っ端から試奏したくなる魅力に溢れています。

俺がよく使っているシンバルはCANADA製の"SABIAN" という結構有名なメーカーで、こちらは大量生産品なのであまり製品ごとのばらつきはありません。つまらないと言えばつまらないのかも。
新しい風、というか、SABIANにあまり無いテイストの音を加えたいときには、ハンドメイド系を混ぜて使います。
(が、8角形のシンバルや穴の空いたシンバル等、変り種が沢山あったり、特注のオーダーを結構受け付けてくれる、その企業姿勢が好きで使っています。)

こちらは、昨日お会いした工藤悠さんから、訳あってお預かりしたハイハットくん。
CA391342_1CA391343_1

"Bosphorus" というメーカーで、こちらもトルコ製。
(たしか海峡の名前で"Bosphrus" てのがあったような。)
このメーカーの上位ライン"Master Series" のちょっと特殊な13インチハイハットです(普通のは14inch)。表は半分が茶色っぽい(磨き上げていない)仕上げ、裏はブロンズ合金をハンマーで叩いたそのままの仕上げ。かなりのこだわり仕様です。

"ISTANBUL" を「中低音暴れ系」と表現すると、このメーカーは、「高音際立ち系」と言えるでしょう。ハンドメイド系にしては高音域に特徴があり、
アンサンブルの中で際立った存在感を示します。しかしギラギラした感じがしない、という、うまくいくと非常に強力なサウンドです。
「うまくいくと」と書いたのは、やはり当たり外れの問題で、うまくいかないと薄い感じの音になってしまうからです。実際シンバル自体も薄めのものが多く、なかなか当たりを探すのが難しいメーカーだなという印象があります。

この子もやはり高音がシャッキリしている音で、ハイハットシンバルとしてはかなり優秀です。"Bosphorus" の、ハイハットに関しては優秀なものが多いかも。かみ合わせの状態も良さそうです。
13インチの高音の際立ちと、この特殊仕上げのせいでしょうか、ハンドハンマーのダークな感じのブレンドでしょうか。「高くて低い」不思議な音がします。
ちょっと使ってみようかな…。

あ、このハイハット、売却も検討されているそうなので、ドラマーの方、興味があったらお問い合わせくださいませ。
(ここ見てるドラマーの人っているのかな??www)