クランツ・カーロック・ルフェーヴル
Wayne Krantz(g)
Keith Carlock(dr)
Tim Lefebvre(b)
予測不能、手に汗握る超弩級インプロヴィゼーション!
音楽の未来を開く最高峰ギター・トリオがN.Y.から来襲!!!
圧倒的なテクニックと鋭敏なセンス。コンテンポラリー・ジャズ~インプロヴィゼーションの新時代を開くスーパー・トリオ、クランツ=カーロック=ルフェーヴルが遂に日本上陸!ギタリストのウェイン・クランツは14歳でギターを始め、1985年からN.Y.の第一線で活動。ブレッカー・ブラザーズ、スティーリー・ダン、クリス・ポッターをはじめとする数多くのミュージシャンと共演しながら自己のユニットも率い、ワン&オンリーのギター・プレイに磨きをかけ続けている。キース・カーロックはスティング、スティーリー・ダンとのセッションでも評判の凄腕ドラマー。ティム・ルフェーヴルはクリス・ボッティ等のサポートでも知られるトップ・ベーシスト。ジャム・バンド“ラダー”のメンバーとしても注目を集めるふたりが、クランツの変幻自在なギターとどう呼応し、どう触発しあうのか。話題沸騰のアルバム『Krantz Carlock Lefebvre』(マーキー・インコーポレイティド)から、さらに進化と発展をとげたトリオ・ミュージックが今、目の前で炸裂する! 
(丸の内Cotton Club HPより
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/detail.php?id=469)

またまたお誘いを受けまして、見に行ってまいりました!!高級ジャズクラブへ(笑)。Keith Carlockは大御所アーティストとの共演でしばしば話題に上がるドラマーでして、インストバンドもいくつかやっているので、以前から気になっておりました。
ちょっと急なお誘いだったもので、予習せずに行ったのですが、結構予想外なことに混乱させられまして(笑)、少しでもこのバンドの音を聴いていけばよかったなぁ。

ベースの音がでかすぎて、ギターが聞こえにくい、この曲は何拍子なんだろうか…とか思っているうちに1曲目が終わる(笑)。2曲目、アレ…もしかして4拍子の曲だったのか!?と思い始める。3曲目は1,2曲目と少し変わって、コード進行が凝っていてちょっとキャッチー。基本的に4拍子であることを確信する(笑)。

どうやら、このバンドのテーマは一貫して「シンコペーション、アンティシペーション」「3拍フレーズ」であるような気がしました。4拍子の曲でありながら、8分音符や付点8分音符のシンコペーションの多用により、4拍子にあまり聞こえないようなドラム、曲のテーマも小節をまたいだ3拍フレーズなど、4拍子をかなりサブディビジョンしてる感じ。意外とベースが的確にアタマ拍の音を弾いてサウンドをまとめている(笑)。3拍フレーズ(付点8分音符)を次の1拍とするタイムモデュレーション(=4/3倍速)も多用してました。したがって「それぞれの曲が多様で、飽きがこない」…なんてことは無く(笑)、方向性は一貫している感じでした。

おとなしく座って聞いているとよくダマされるので、途中から足をタップしながら聞いてました(笑)。しっかり4分音符を感じながら聞いていると、シンコペーション・アンティシペーション、テーマの小節またぎフレーズがかなりクリアに聞こえてきて、非常に楽しめました!やはり異常に精密にアンサンブルしているなぁ。凄い。
4分音符のパルスをクリアに提供している音楽でないからこそ、4拍子を強く感じることができる、実はすんごい踊れるなぁ、と思ったりしました。実はこれはダンスミュージックなんじゃないか、スタンディングで爆音で聞くべきじゃないのか、と。トランス系なんかに通じるものがあるんじゃないかなぁ。よく分からないけど。

どういう音楽をやっているかを理解して聞くと、非常に楽しいと思います!カッコイイです、このバンド!!